2008年 11月 11日
お祝いの会 |
先日、日曜日の朝一番に、東京の工房近くの床屋へ行きました。
もう30年以上、お世話になっている床屋さんです。
特別センスがいいとかでも全く無い(・・・失礼ですね・・・笑)のですが、
なんとなく通い続けてます。ホッとできるのです。
いつもは、個展直前になると行くので、
「今度はどこで個展?」聞かれたのですが、
「今回は、終わったばかりなんですよ。ギリギリまで制作にかかってて、会期前には来れなくて・・・。」
しかしネクタイしてる姿に何かを感じている様子。
珍しく、自分の個展でもしないネクタイ姿。
「実は、家内の恩師が この秋に人間国宝に認定されましてね。今日は、そのお祝いの会があるのです。300人もの人が集まるそうですがね・・・」
そうなんです。
その為に ボサボサの髪を切ってくるようにとの妻からの指令があったのです(笑)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先生のパーティーは、上野であります。
丁度 今年、大学の退官でその退任記念展も大学で開催されています。
そんな事もあり、一日上野公園の日です。・・・というコトで、先ずは、
東京国立博物館でやっている「大琳派展」へ。

充実です。宗達をあんなに沢山観たのは、初めてです。
私は、宗達の草花の絵の中にあるふっくらした筆の線がとても好きで、
彼が、どういう展開であのような図柄・・・絵を描くようになったのか、とても気になるところ。
最初から或いは突然にあんな風に描いた訳ではないはず・・・。
ところが、じっくり観たいところでしたが、最近老眼が進む目がいう事聞かず、
会場の人も多く、ピントが合う自分の距離が取れません(なんだか情けない話・・・)。
その人の中を前に言ったり後ろに下がったり・・・なんだかフラフラしてしまいました。
もうすぐ会期が終わってしまうところですが、どうにかもう一度観に行きたいところです。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次に、東京都美術館へ。
今回は、話題の「フェルメール展」ではなく、その長い列の横をすり抜けて、
「全陶展」という焼き物の公募展会場へ。
38回を数えるそうですが、実は、この展覧会を観に行ったのは初めてです。
今回、一閑の教室に通われている方が、
初めて出品、そして入選という めでたい事が有ったからです。
一生懸命に制作している姿を見ていましたから、やはり嬉しいです。
初入選作は、広い会場の片隅に展示してありましたが、
本人にはとても良い刺激と励みになったようです。
これからがまた楽しみですね。
会場歩いていると、このブログでもお馴染み touseigamaさんの作品を発見。
さすがの完成度。会場のレベルを一気に引き上げていました。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次に、東京藝術大学の陳列館へ。
この日まで、漆芸家・増村紀一郎先生の退任記念展を開催されていたのです。
そう、先生は家内の恩師でもあります。
私が大学を出てから どんどん校舎など新しくなった学内で、
当時のままの懐かしい空気が残っている展示室での展覧会でした。

作風は、以前から大好きで・・・家内の恩師だからというわけではありません・・・
何といいますか、漆のものというと
白い手袋をして息を止めて観なければならない厳しい雰囲気がありがちですが、
先生の作品は、もっと暖かく接してくださる空気があります。
勿論、厳しい仕事をされています。
ただ、先生のお人柄から来るものなのでしょうか・・・言葉で言うのは難しいのですが、
とても気持ちの接しやすい作品をお創りになられます。
専門の違う隣の畑の私にも、いつも気さくに仕事の話をしてくださいます。
その話は、堅苦しく構える様なことが全く無く、
人間国宝になられた親のもと、伝統の中で育った技術と知識をもった上で
とても柔軟な発想で制作されている・・・その様な姿勢をいつも感じ、刺激を受けます。
その先生ご自身も、この秋に人間国宝になられました。
成るべくしてなった方ですが、近い方がなられることは、やはりとても嬉しいことです。
その後、そのお祝いのパーティーへ。
実はもうひと方、漆芸家の室瀬和美さんも人間国宝に認定され
(まだ50代なのに凄い!)、
ふた方とも、大学は同窓、仕事環境も重なるところが多く合同でのお祝いの会でした。
お祝いの会は、先生方の業績を改めて紹介しながら、粛々と進められていきました。
そして、乾杯後は一転、和やかな盛り上がりの場になりました。
300名以上の出席者とは聞いていましたが、ホント大勢集まっていらっしゃいました。
大半が漆芸家と思うと、漆芸界にとっても貴重な空間だったのだろうなぁと思いながら
ボンヤリ見回していると、大学の陶芸の後輩がやってきて つぶやきました。
「何で私に招待状いただけたんだろう・・・。」と。
ん?と、ふと周りを見渡せば、なるほど・・・
「そういえば、そうだね。考えってみれば俺も何故?」。
・・・でも、まぁ考えても何の意味も有りません。
せっかく御招待いただけたのですし、素直にありがたく
お祝いのめでたい空気の中に浸りながら、
久しぶりに会う友人知人の漆芸家の面々と楽しく話しをしていたのでした。
勿論、家内もパーティーに出席です。
せっかく東京に出てくるのだから、どこかで食事でもしようかと、
お昼に、友人がオーナーシェフをやっているレストランへ行きました。
(先日の個展の時に買って下さった作品を届けるという目的もあったのですが・・・)
最寄の駅の改札口で待ち合わせです。
予定よりも20分近く早く着いてしまった私は、もっともよく見つけてもらえると思う所で、
小説を立ち読みしながら待っていました。・・・すると暫くして携帯が鳴ります。
「もしもし、今、改札口の所だけれど、どこにいるの?」
「えっ?」
本から目を離し、見回すとすぐ目の前に携帯を持った彼女が。
しかし、気付きません。
近くに行って、声をかけると、
「?」
床屋に行ってネクタイをした姿が、全くの別人に見え、気付かなかったとか(笑)。
普段がよっぽどというコトかな・・・我が妻の目に俺はどんな風に映っているのだろうと
複雑な気持ちを抱え、レストランへ。
久しぶりのお店でしたが、相変わらず美味しかったです。

で、そこでビックリ。サプライズというのでしょうか、
最後のデザートで来たお皿にロウソクが・・・。
「誕生日、おめでとうございます!」

「二日ほど早いけどね。」・・・家内と友人が、密かに計画していたとか。
もう誕生日なんて年でもないけど、でも、嬉しいもの。
「どうも、ありがとう!!」
もう30年以上、お世話になっている床屋さんです。
特別センスがいいとかでも全く無い(・・・失礼ですね・・・笑)のですが、
なんとなく通い続けてます。ホッとできるのです。
いつもは、個展直前になると行くので、
「今度はどこで個展?」聞かれたのですが、
「今回は、終わったばかりなんですよ。ギリギリまで制作にかかってて、会期前には来れなくて・・・。」
しかしネクタイしてる姿に何かを感じている様子。
珍しく、自分の個展でもしないネクタイ姿。
「実は、家内の恩師が この秋に人間国宝に認定されましてね。今日は、そのお祝いの会があるのです。300人もの人が集まるそうですがね・・・」
そうなんです。
その為に ボサボサの髪を切ってくるようにとの妻からの指令があったのです(笑)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先生のパーティーは、上野であります。
丁度 今年、大学の退官でその退任記念展も大学で開催されています。
そんな事もあり、一日上野公園の日です。・・・というコトで、先ずは、
東京国立博物館でやっている「大琳派展」へ。

充実です。宗達をあんなに沢山観たのは、初めてです。
私は、宗達の草花の絵の中にあるふっくらした筆の線がとても好きで、
彼が、どういう展開であのような図柄・・・絵を描くようになったのか、とても気になるところ。
最初から或いは突然にあんな風に描いた訳ではないはず・・・。
ところが、じっくり観たいところでしたが、最近老眼が進む目がいう事聞かず、
会場の人も多く、ピントが合う自分の距離が取れません(なんだか情けない話・・・)。
その人の中を前に言ったり後ろに下がったり・・・なんだかフラフラしてしまいました。
もうすぐ会期が終わってしまうところですが、どうにかもう一度観に行きたいところです。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次に、東京都美術館へ。
今回は、話題の「フェルメール展」ではなく、その長い列の横をすり抜けて、
「全陶展」という焼き物の公募展会場へ。
38回を数えるそうですが、実は、この展覧会を観に行ったのは初めてです。
今回、一閑の教室に通われている方が、
初めて出品、そして入選という めでたい事が有ったからです。
一生懸命に制作している姿を見ていましたから、やはり嬉しいです。
初入選作は、広い会場の片隅に展示してありましたが、
本人にはとても良い刺激と励みになったようです。
これからがまた楽しみですね。
会場歩いていると、このブログでもお馴染み touseigamaさんの作品を発見。
さすがの完成度。会場のレベルを一気に引き上げていました。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次に、東京藝術大学の陳列館へ。
この日まで、漆芸家・増村紀一郎先生の退任記念展を開催されていたのです。
そう、先生は家内の恩師でもあります。
私が大学を出てから どんどん校舎など新しくなった学内で、
当時のままの懐かしい空気が残っている展示室での展覧会でした。

作風は、以前から大好きで・・・家内の恩師だからというわけではありません・・・
何といいますか、漆のものというと
白い手袋をして息を止めて観なければならない厳しい雰囲気がありがちですが、
先生の作品は、もっと暖かく接してくださる空気があります。
勿論、厳しい仕事をされています。
ただ、先生のお人柄から来るものなのでしょうか・・・言葉で言うのは難しいのですが、
とても気持ちの接しやすい作品をお創りになられます。
専門の違う隣の畑の私にも、いつも気さくに仕事の話をしてくださいます。
その話は、堅苦しく構える様なことが全く無く、
人間国宝になられた親のもと、伝統の中で育った技術と知識をもった上で
とても柔軟な発想で制作されている・・・その様な姿勢をいつも感じ、刺激を受けます。
その先生ご自身も、この秋に人間国宝になられました。
成るべくしてなった方ですが、近い方がなられることは、やはりとても嬉しいことです。
その後、そのお祝いのパーティーへ。
実はもうひと方、漆芸家の室瀬和美さんも人間国宝に認定され
(まだ50代なのに凄い!)、
ふた方とも、大学は同窓、仕事環境も重なるところが多く合同でのお祝いの会でした。
お祝いの会は、先生方の業績を改めて紹介しながら、粛々と進められていきました。
そして、乾杯後は一転、和やかな盛り上がりの場になりました。
300名以上の出席者とは聞いていましたが、ホント大勢集まっていらっしゃいました。
大半が漆芸家と思うと、漆芸界にとっても貴重な空間だったのだろうなぁと思いながら
ボンヤリ見回していると、大学の陶芸の後輩がやってきて つぶやきました。
「何で私に招待状いただけたんだろう・・・。」と。
ん?と、ふと周りを見渡せば、なるほど・・・
「そういえば、そうだね。考えってみれば俺も何故?」。
・・・でも、まぁ考えても何の意味も有りません。
せっかく御招待いただけたのですし、素直にありがたく
お祝いのめでたい空気の中に浸りながら、
久しぶりに会う友人知人の漆芸家の面々と楽しく話しをしていたのでした。
勿論、家内もパーティーに出席です。
せっかく東京に出てくるのだから、どこかで食事でもしようかと、
お昼に、友人がオーナーシェフをやっているレストランへ行きました。
(先日の個展の時に買って下さった作品を届けるという目的もあったのですが・・・)
最寄の駅の改札口で待ち合わせです。
予定よりも20分近く早く着いてしまった私は、もっともよく見つけてもらえると思う所で、
小説を立ち読みしながら待っていました。・・・すると暫くして携帯が鳴ります。
「もしもし、今、改札口の所だけれど、どこにいるの?」
「えっ?」
本から目を離し、見回すとすぐ目の前に携帯を持った彼女が。
しかし、気付きません。
近くに行って、声をかけると、
「?」
床屋に行ってネクタイをした姿が、全くの別人に見え、気付かなかったとか(笑)。
普段がよっぽどというコトかな・・・我が妻の目に俺はどんな風に映っているのだろうと
複雑な気持ちを抱え、レストランへ。
久しぶりのお店でしたが、相変わらず美味しかったです。

で、そこでビックリ。サプライズというのでしょうか、
最後のデザートで来たお皿にロウソクが・・・。
「誕生日、おめでとうございます!」

「二日ほど早いけどね。」・・・家内と友人が、密かに計画していたとか。
もう誕生日なんて年でもないけど、でも、嬉しいもの。
「どうも、ありがとう!!」
by ikkannet
| 2008-11-11 12:26
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