第３６回 新作陶芸展

昨年と同様、今年もまた個展の真っ最中ではありますが、
もう一つ、作品を出品している展覧会が始まりました。

毎年恒例の 新作陶芸展 です。



今年は、『不二山図角皿』 を出品しています。

実は、以前より富士山を作品にしたときの気に入っている図案の一つ。

夕陽の染まる空。
・・・本当は、そんな時、富士山は逆光。
つまり影となり、シルエットとして浮かび上がるのですが、
白い雪の富士の様子の気持ち入れたく、
少しゆれている形の角皿に、釉薬の表情の魅力を用い、
表現してみました。


初日、懇親会かねて会場へ行くと
「あなたが、望月さんですか?」
振り返ると　ある先生。
「なかなか今回のは大胆さがいいですね。これからも頑張ってください。」 と突然の一言。
「ありがとうございます。励みになります！」
単純なものです、素直に気分良くなっていると、
今度は付き合いのある画廊の方がやってきて、
「いいですね！次の個展には、赤富士も如何ですか？」
「どうも。・・・赤富士ですか・・・それも面白そうですね。」
気分がいい時は、反応も素直。
朝日を受けて、紫ともピンクともいえぬオレンジに輝く夏の富士。
目を瞑り、思い出しながら、次の構想を練っていたのでした。


・・・その後は、気が付けば 親しくして頂いているいつものメンバーで
知り合いの個展会場と飲食店を渡り歩きながら、
なんだかんだと結局、毎度の事、伊豆への終電時間まで
楽しい時間を過ごしていたのでした･･･（＾＾）。
・・・実は、最近はこの時が楽しみで出品しているのかもしれません(爆)。


さて、
会期、会場は下記の通りです。

日本工芸会の正会員約600名の中から340作品ほど出品があり展示されています。
人間国宝から正会員に認定されたばかりの新人のものまで、
観れば観るほど様々な魅力であふれています。
何気なく貴重な展覧会ではないかと思います。
どうぞ 宜しく ご覧下さいませ。

５/２７（火） － ６/１（日）
１０：００ - １９：３０
日本橋三越本店 新館７階 ギャラリー