2006年 01月 22日
展覧会めぐり |
昨日の関東は、久々の大雪。
今日は、晴れでした。行きたかったいくつかの展覧会へ。
まず、漆芸の展覧会。
『第23回 日本伝統漆芸展』 西武池袋・アートフォーラム。

ここでの特筆すべき事は、野口洋子さんが受賞されたこと。
彼女の作品は、乾漆という技法により形を作り、
蒔絵技法でおしべ・めしべなど加飾し、
椿の花が開いていくさまを器にしたもの。
入れ子の様式になっており、
入れ子にすると八重椿になっちゃう・・・なんて事も楽しめます。
長年こだわっていたテーマでの仕事で、
私も、色の違うこの椿の手を一点持っていますが、
少しずつ、でも確実に充実した作品になっていると感じます。
派手な展開が無くても、少しずつでもじっくり充実していく・・・
これは、作家としてありたい大切な姿勢かと思いました。
伝統工芸においての漆の世界は、
技巧的な面ばかりが 評価のかなりの要素を占めている印象が強く、
また漆の世界全体を見ていると、伝統或いは伝承的な器物以外には、一気に、
漆という素材そのものの造形・オブジェのような物が多く、
隣の畑から見ていると、私には、
その評価の新しさが良くわからないことが多かったのですが、
彼女のような作品が評価されたのは、とても大きいな事のように感じられました。
なにげない小品ですが、
さりげなく表現されたその世界に 賞を与えるというほど評価された事は、
これからの漆芸の世界と価値観が広がる可能性を感じるものでした。
次に、陶芸・磁器色絵の作家の個展。
『高橋 誠 作陶展』 ニューオータニ・寛土里。

私が、いつもお世話になっている方で(大学の先輩で、日本工芸会の支部幹事)、
評をする立場ではありません。
ただ、
得意のモチーフ表現に、磨きがかかり、
より具象 自然写実的の絵付け表現の中にある構成的な要素・・・。
また、新たに参考になる事がありました。
それから、工芸会の仕事など、ものすごく多忙の中、これだけの仕事を
こなしていく姿にも、脱帽と尊敬です。
作家は、バイタリティーが必要!鉄則です。
最後に、千家十職の茶碗師の展覧会。
『樂 吉左衛門 展』 菊池寛実記念 智美術館。

楽家・十五代目。「楽焼」とは、もともと この家の焼き方から来ているもの。
15年前に、『天問』という彼の個展を観て、その作品の造形の存在感に、
衝撃を受けたのを、今でも、鮮烈に覚えています。
その頃 たまたまテレビで見た、作陶風景。その形を創り出す姿勢。
これもまた記憶に焼きついています。
そんな彼の15年ぶりの個展。
前回のような強烈な新鮮な刺激は無かったものも、
そのセンスと力は十二分に発揮されていました。
茶碗の大きさに、「特注で持ち手の長い茶筅を作らないと、使うのが大変だ・・・。」
なんて勝手な事 呟きながら、
再びまた その土・釉・焼きから造形まで、惹き付けられていました。
へら使い一つ、釉の掛け方一つ、魅力的なのです。
多くの新たな刺激とヒントを・・・、
そう、観ながら、「あんな事やってみよう、こんな事やってみよう・・・。」 と、
頭の中は、楽しく グルグルと フル回転していました(嬉)。
この15年のより充実した力は、その存在感にあらわれていたのです。さすがです。
千家十職の立場であのような茶碗を発表し続けれるその力にも感服です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の作家は、私よりおよそ7歳から10歳年上の方々。
んー、私の10年後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっ、ガンバロ!
今日は、晴れでした。行きたかったいくつかの展覧会へ。
まず、漆芸の展覧会。
『第23回 日本伝統漆芸展』 西武池袋・アートフォーラム。

ここでの特筆すべき事は、野口洋子さんが受賞されたこと。
彼女の作品は、乾漆という技法により形を作り、
蒔絵技法でおしべ・めしべなど加飾し、
椿の花が開いていくさまを器にしたもの。
入れ子の様式になっており、
入れ子にすると八重椿になっちゃう・・・なんて事も楽しめます。
長年こだわっていたテーマでの仕事で、
私も、色の違うこの椿の手を一点持っていますが、
少しずつ、でも確実に充実した作品になっていると感じます。
派手な展開が無くても、少しずつでもじっくり充実していく・・・
これは、作家としてありたい大切な姿勢かと思いました。
伝統工芸においての漆の世界は、
技巧的な面ばかりが 評価のかなりの要素を占めている印象が強く、
また漆の世界全体を見ていると、伝統或いは伝承的な器物以外には、一気に、
漆という素材そのものの造形・オブジェのような物が多く、
隣の畑から見ていると、私には、
その評価の新しさが良くわからないことが多かったのですが、
彼女のような作品が評価されたのは、とても大きいな事のように感じられました。
なにげない小品ですが、
さりげなく表現されたその世界に 賞を与えるというほど評価された事は、
これからの漆芸の世界と価値観が広がる可能性を感じるものでした。
次に、陶芸・磁器色絵の作家の個展。
『高橋 誠 作陶展』 ニューオータニ・寛土里。

私が、いつもお世話になっている方で(大学の先輩で、日本工芸会の支部幹事)、
評をする立場ではありません。
ただ、
得意のモチーフ表現に、磨きがかかり、
より具象 自然写実的の絵付け表現の中にある構成的な要素・・・。
また、新たに参考になる事がありました。
それから、工芸会の仕事など、ものすごく多忙の中、これだけの仕事を
こなしていく姿にも、脱帽と尊敬です。
作家は、バイタリティーが必要!鉄則です。
最後に、千家十職の茶碗師の展覧会。
『樂 吉左衛門 展』 菊池寛実記念 智美術館。

楽家・十五代目。「楽焼」とは、もともと この家の焼き方から来ているもの。
15年前に、『天問』という彼の個展を観て、その作品の造形の存在感に、
衝撃を受けたのを、今でも、鮮烈に覚えています。
その頃 たまたまテレビで見た、作陶風景。その形を創り出す姿勢。
これもまた記憶に焼きついています。
そんな彼の15年ぶりの個展。
前回のような強烈な新鮮な刺激は無かったものも、
そのセンスと力は十二分に発揮されていました。
茶碗の大きさに、「特注で持ち手の長い茶筅を作らないと、使うのが大変だ・・・。」
なんて勝手な事 呟きながら、
再びまた その土・釉・焼きから造形まで、惹き付けられていました。
へら使い一つ、釉の掛け方一つ、魅力的なのです。
多くの新たな刺激とヒントを・・・、
そう、観ながら、「あんな事やってみよう、こんな事やってみよう・・・。」 と、
頭の中は、楽しく グルグルと フル回転していました(嬉)。
この15年のより充実した力は、その存在感にあらわれていたのです。さすがです。
千家十職の立場であのような茶碗を発表し続けれるその力にも感服です。
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今日の作家は、私よりおよそ7歳から10歳年上の方々。
んー、私の10年後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっ、ガンバロ!
by ikkannet
| 2006-01-22 23:59
| 展覧会

