2009年 11月 29日
『つくる陶磁郎』・・・と 『陶磁郎』。 |
先日、ukkyさんのブログで知ったのですが、
東京の工房に行ったら、しっかり届いていました。
『つくる陶磁郎』の最新号。
以前にも話題(9/21の記事)にさせて頂いた雑誌です。
今号のテーマは、「やきもの花尽くし」。
本編は全体にわたって、プロがやっている花の描き方が載せられていて、
なかなか見ごたえ充分です。
絵付けの好きな人、興味ある人、どんどん参考にされて挑戦すると良いですね。
ここまで、丁寧な取材もこれまでになかったのでは・・・と思います。
さて、私が担当したのは、
以前にも書いていた通り、
〈今までどちらかと言うと 絵付けを敬遠し、その面白さに気付いていない方々〉 へ向けて、
私なりに一つの提案。
「こういうトライの仕方も面白いと思うのですが、如何ですか。」
・・・少しでも多くの方の陶芸制作の楽しみが広がり、より充実してくださったら、
世の中の空気ももっと楽しくなるのではないかな・・・なんて。
作家紹介のために 私の作品写真が載っていますが、今回、私の作品の技法を載せているわけではありません・・・。
DVDの内容にリンクしている本文では、
前回の「筆あそび」の記事のバリエーションを広げ
展開のヒントを増やした形に。
そして、DVD。
(雑誌的に見ると、これは おまけみたいな感じがしますが、私としては、今回はこちらにかなり力が入っています・・・)
出版社のHPでは次のように紹介されていました。
『好評のDVD第10弾は、「筆遊びからはじまる、絵付けの手ほどき」です。
42号でも登場いただいた陶芸家・望月集の、「筆遊び」。
半紙の上に落書きの感覚でさまざまな線を描くなかで、絵付けのヒントを見つけていきます。
絵付けに苦手意識をもっている人にこそ見てほしいDVDとなっています。』
また DVDジャケットの裏には、
『陶芸教室で熱心に形づくりに取り組んでいる人でも、
絵付けとなると、苦手意識が先に立って
なかなか手をつけないことが多い。
それは、きれいで真っ直ぐな線を引くことができないから、
という思い込みのためかもしれない。
望月集が提案する「筆あそび」は、
もっと気軽に始められる新しい絵付けの方法だ。
まずはどんな筆でもいい。手にとって、半紙の上に線を引く。
それがヨレヨレの線であってもかまわない。
最初は自分の線を見つけることが大切だという。
そこから「線と面」、「粗と密」など、
いくつかのキーワードを心がけながら自由に描くなかで、
器にしたい文様が生まれてくる。
DVDのなかで紹介される作例をヒントにして、
奥深い絵付けの世界に、足を踏み入れていただきたい。』 と。
なるほど、うまくまとめて頂きました。
そういうコトです(笑)。
DVDの出来は・・・よくここまで、綺麗につなげてまとめられたな・・・と感心しきり。
編集技術・・・その専門の方々には当たり前のことなのでしょうが、凄いものです。
編集スタッフの充実ぶりを改めて感じたところで、
そして肝心なその中身。
内容的には、
とりあえず予定していた事は 話しきっている気もしますが、
どこまで私の提案が皆様へ伝わります事やら・・・心配。
なにしろ、私の話し方ですから(苦笑)。
ホントは、
「常に入る雑談」と「時折入るつまらない冗談」も
編集でうまく入れてもらうと良かったのかも・・・なんて思ったり(笑)。
そういえば、
先日 仙台に行った時に、陶芸家の方(大学の先輩にあたる人ですが)に、
「筆遊びからの絵付けの導入というやり方も面白いね。」
・・・そのようなことを言って頂いたりして、
少し嬉しかったりしました。
今回も、一人でも多くの人に
この考えが伝わって、楽しみを広げてくれるきっかけになるといいのだけれどなぁ・・・と
思っています。
それにしても画像で見る自分の姿には
不思議な・・・違和感を感じ、それこそ苦笑します。
かつて、
テープレコーダーから聞こえてくる自分の声を初めて聞いた時の様な・・・そんな感じが。
「こんな様子で話しているのか・・・。」
考えてみれば、家庭用ビデオも私はいつもカメラマン。
自分が映っている姿をほとんど見た記憶がありません(笑)。
宜しければご覧下さいませ。
そしてその上、
ご感想など伺えたら、誠にありがたいです。
宜しくお願いいたします。
実はこの最新号、『つくる陶磁郎』の最終刊なのです。
すでに終刊になってしまった『陶磁郎』と両誌で、
これまで何度か紹介して頂いたり、仕事をしたりしてきましたが、
何かそれだけに寂しい想いがあります。
初め載せていただいたのは、1998年に発行された『陶磁郎14号』。
編集長だった入澤さんが、全く別の作家の取材で、あるコレクターの所に行かれた時に
偶然に私の作品も展示してあり、それが目にとまり連絡してこられたのが、始まりです。
全く知らない方から「作品がとても気になって。」と連絡を頂いた時は嬉しかったな・・・。
その後、時にはマンネリにならない様刺激をしてくださったり・・・
そう、その後も、
時々個展に来てくださったり、
取材や技法書の仕事の依頼があったりと、
幾度となくお会いし、この雑誌にも関わったりしてきていたのですが、
実は、この春に亡くなられて・・・とても残念な事でした・・・。
この号で終刊になってしまったのも
この御時世でも変わらぬ売れ行き自体はあったと聞きますし、
この不況下の広告スポンサーの問題も想像できますが、
入澤さんが亡くなられてしまった事の影響が大きいのではと思ったりもします。
私の事はともかく、
プロアマそれぞれの陶芸家が楽しんでいた声をよく聞いた雑誌です。
また、いつの日か残った編集スタッフの皆さんに
面白い企画を期待したいところです。
この 名も無き陶芸家を
社会に紹介して頂いた事に、
この場でも改めて感謝致します。
そして、
これからもしっかり仕事をして、
その御恩に報いなければと思っております。
・・・初めて陶磁郎に載った時の表紙です。
東京の工房に行ったら、しっかり届いていました。
『つくる陶磁郎』の最新号。
以前にも話題(9/21の記事)にさせて頂いた雑誌です。
今号のテーマは、「やきもの花尽くし」。
本編は全体にわたって、プロがやっている花の描き方が載せられていて、
なかなか見ごたえ充分です。
絵付けの好きな人、興味ある人、どんどん参考にされて挑戦すると良いですね。
ここまで、丁寧な取材もこれまでになかったのでは・・・と思います。
さて、私が担当したのは、
以前にも書いていた通り、
〈今までどちらかと言うと 絵付けを敬遠し、その面白さに気付いていない方々〉 へ向けて、
私なりに一つの提案。
「こういうトライの仕方も面白いと思うのですが、如何ですか。」
・・・少しでも多くの方の陶芸制作の楽しみが広がり、より充実してくださったら、
世の中の空気ももっと楽しくなるのではないかな・・・なんて。
DVDの内容にリンクしている本文では、
前回の「筆あそび」の記事のバリエーションを広げ
展開のヒントを増やした形に。
そして、DVD。
(雑誌的に見ると、これは おまけみたいな感じがしますが、私としては、今回はこちらにかなり力が入っています・・・)
出版社のHPでは次のように紹介されていました。
『好評のDVD第10弾は、「筆遊びからはじまる、絵付けの手ほどき」です。
42号でも登場いただいた陶芸家・望月集の、「筆遊び」。
半紙の上に落書きの感覚でさまざまな線を描くなかで、絵付けのヒントを見つけていきます。
絵付けに苦手意識をもっている人にこそ見てほしいDVDとなっています。』
また DVDジャケットの裏には、
『陶芸教室で熱心に形づくりに取り組んでいる人でも、
絵付けとなると、苦手意識が先に立って
なかなか手をつけないことが多い。
それは、きれいで真っ直ぐな線を引くことができないから、
という思い込みのためかもしれない。
望月集が提案する「筆あそび」は、
もっと気軽に始められる新しい絵付けの方法だ。
まずはどんな筆でもいい。手にとって、半紙の上に線を引く。
それがヨレヨレの線であってもかまわない。
最初は自分の線を見つけることが大切だという。
そこから「線と面」、「粗と密」など、
いくつかのキーワードを心がけながら自由に描くなかで、
器にしたい文様が生まれてくる。
DVDのなかで紹介される作例をヒントにして、
奥深い絵付けの世界に、足を踏み入れていただきたい。』 と。
なるほど、うまくまとめて頂きました。
そういうコトです(笑)。
DVDの出来は・・・よくここまで、綺麗につなげてまとめられたな・・・と感心しきり。
編集技術・・・その専門の方々には当たり前のことなのでしょうが、凄いものです。
編集スタッフの充実ぶりを改めて感じたところで、
そして肝心なその中身。
内容的には、
とりあえず予定していた事は 話しきっている気もしますが、
どこまで私の提案が皆様へ伝わります事やら・・・心配。
なにしろ、私の話し方ですから(苦笑)。
ホントは、
「常に入る雑談」と「時折入るつまらない冗談」も
編集でうまく入れてもらうと良かったのかも・・・なんて思ったり(笑)。
そういえば、
先日 仙台に行った時に、陶芸家の方(大学の先輩にあたる人ですが)に、
「筆遊びからの絵付けの導入というやり方も面白いね。」
・・・そのようなことを言って頂いたりして、
少し嬉しかったりしました。
今回も、一人でも多くの人に
この考えが伝わって、楽しみを広げてくれるきっかけになるといいのだけれどなぁ・・・と
思っています。
それにしても画像で見る自分の姿には
不思議な・・・違和感を感じ、それこそ苦笑します。
かつて、
テープレコーダーから聞こえてくる自分の声を初めて聞いた時の様な・・・そんな感じが。
「こんな様子で話しているのか・・・。」
考えてみれば、家庭用ビデオも私はいつもカメラマン。
自分が映っている姿をほとんど見た記憶がありません(笑)。
宜しければご覧下さいませ。
そしてその上、
ご感想など伺えたら、誠にありがたいです。
宜しくお願いいたします。
実はこの最新号、『つくる陶磁郎』の最終刊なのです。
すでに終刊になってしまった『陶磁郎』と両誌で、
これまで何度か紹介して頂いたり、仕事をしたりしてきましたが、
何かそれだけに寂しい想いがあります。
初め載せていただいたのは、1998年に発行された『陶磁郎14号』。
編集長だった入澤さんが、全く別の作家の取材で、あるコレクターの所に行かれた時に
偶然に私の作品も展示してあり、それが目にとまり連絡してこられたのが、始まりです。
全く知らない方から「作品がとても気になって。」と連絡を頂いた時は嬉しかったな・・・。
その後、時にはマンネリにならない様刺激をしてくださったり・・・
そう、その後も、
時々個展に来てくださったり、
取材や技法書の仕事の依頼があったりと、
幾度となくお会いし、この雑誌にも関わったりしてきていたのですが、
実は、この春に亡くなられて・・・とても残念な事でした・・・。
この号で終刊になってしまったのも
この御時世でも変わらぬ売れ行き自体はあったと聞きますし、
この不況下の広告スポンサーの問題も想像できますが、
入澤さんが亡くなられてしまった事の影響が大きいのではと思ったりもします。
私の事はともかく、
プロアマそれぞれの陶芸家が楽しんでいた声をよく聞いた雑誌です。
また、いつの日か残った編集スタッフの皆さんに
面白い企画を期待したいところです。
この 名も無き陶芸家を
社会に紹介して頂いた事に、
この場でも改めて感謝致します。
そして、
これからもしっかり仕事をして、
その御恩に報いなければと思っております。
by ikkannet
| 2009-11-29 17:34
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