2009年 08月 26日
入選発表。 |
今年も、この時期が来ていました、
入選作品の発表。
お蔭様で、今年は日本伝統工芸展に入選する事ができました。
作品は、「紅葉文角皿」。
数年前から手がけているモチーフです。
試行錯誤・・・どのようにあの印象を文様にするのか
今の時点の一つの形です。
いつものように(?)作品は、会場での楽しみにしていただいて、
図案の写真でも公開しましょう。
形は、こんな型を作り使い、制作しました。
先ずは、
展覧会会場でご覧頂けると幸いです。
9月の下旬に開催されます。
どうぞ宜しくお願いいたします。
私も、力作の並ぶ会場の中で、
どの様に存在するのか、楽しみでいます。
しかし、
この展覧会に何年に渡って出品してきているのだろう・・・、
公募展に出品する事とは自分にとってどういう事なのか・・・、
最近、あまり考えたりしていませんでしたが、
先日、久しぶりにまた考えていました。
30代の若い陶芸家と一杯やりながらの席で
そんな話にもなっていたのです。
彼も作品を発表し始めた20代の頃から伝統工芸展に発表していましたが、
何かしっくり来ないものを感じていたようです。
そうなんですよね、
公募展に出品する為に陶芸をやっている訳ではないからです。
それから、伝統工芸展に出品する私の立場からあえて言えば、
古典、或いは、伝統、先人から授かる恩恵を有り難く感謝しているものの、
伝統という言葉の為に制作しているわけでもないのですから。
なぜ、出品するのだろう。
もちろん、
皆さんいろんなスタンスで陶芸家をやってますから、
伝統工芸展に出品している作家がみな同じスタンスのはずもありません。
「毎年、この時期に新作を、試みと完成度を意識して創り上げる・・・
これって結構僕にとって意味あるんだよね。」
「個展とまた違って、同じ場に同時代の他の作家の作品と並べて
第3者の識者なる人たちに評価して頂ける・・・そして
時には、その時の自分との価値観の違いも感じたりするけれど、
でも、独りよがりというか井の中の蛙にならない感じがして・・・それも必要かなと思って。」
「各地の陶芸家や工芸作家に知り合いになるのも、すごくいい刺激があるんだよ。
いろいろな経験と考え方の人と出会うのは、とても面白く有り難いと思うんだ。
だいたい実際、この会に入っていなかったら知り合いになれなかっただろう作家も・・・
なかなか一献傾けながら話をする事が出来なかった作家もいっぱいいるからね。」
「展覧会の発表場所・・・少しでも有効な場所・企画と出会うのに、無縁じゃないんだと思う。
入選できれば、展示されて、少しでも人目に触れる機会が増える。
特に僕なんか個人で自由な分だけ、なんの後ろ盾も無いから、
仕事を続ける上でも意味あるかな・・・。」
・・・少し酔っ払いながらの話で、
彼がどう受けとめたかわかりませんが、
こんなコトを話していたつもりです。
そう、こんなところが 私のスタンスです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年も、この時期が来ていました、
入選作品の発表。
昨日だったのですが、
どういうわけか27日だと勘違いしていたので(最近こういうのが多すぎる・・・)、
昨日の夕刻になって、いただいたコメントで結果を知りました。
搬入の日の朝に最後の窯出しをし、
実際にホットな作品を持ち込んで・・・
今年から新しくなった搬入会場。
どこにあるんだろう・・・間違いなく辿り着けるだろうか・・・。
そんな想いの受付二日目、最後の一時間。
同じような感じでギリギリ搬入の顔なじみの作家達と会い、
間に合った事にホッとしながら
そろぞれにボーッと眺める搬入会場。
目の前には、膨大な数の全国から集まってきた作品と自分の作品。
先ずは、自分の心の中で第一次審査。
展覧会場で会えたらいいね・・・そんな気持ちを持ちながら、
「それじゃ、また。」と別れる。
・・・それから1ヵ月。
初めて「紅葉」の文様の作品が、
入選という結果は、何はともあれホッとしました。
そして昨年落選したせいもあるのでしょう、
改めて、
皆様にご覧頂ける貴重な機会が出来たことは、
とても有り難いものと感じています。
そして、
これからも、自分に有効に感じられる出品を心掛けるのだぞ と、
自分に言い聞かせているのでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
図らずも長文になってしまいました・・・もうしばらくお付き合い下さいませ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先ほど、徳田八十吉先生が亡くなられたとニュースで知りました。
ほとんど縁の無い私ですが、こんな私でも、
先生とは、数回ですが話をして頂いた思い出があります。
最初は、日本伝統工芸展に初入選した時の懇親会・・・2次会の席で。
三越の個展の時に会場に偶然現れ、しばらく丁寧に講評して下さりながら
お話を伺っていたこともありました。
・・・これも、工芸会に属していた効果ですね。
謹んでご冥福お祈りいたします。
入選作品の発表。
お蔭様で、今年は日本伝統工芸展に入選する事ができました。
作品は、「紅葉文角皿」。
数年前から手がけているモチーフです。
試行錯誤・・・どのようにあの印象を文様にするのか
今の時点の一つの形です。
いつものように(?)作品は、会場での楽しみにしていただいて、
図案の写真でも公開しましょう。
形は、こんな型を作り使い、制作しました。
先ずは、
展覧会会場でご覧頂けると幸いです。
9月の下旬に開催されます。
どうぞ宜しくお願いいたします。
私も、力作の並ぶ会場の中で、
どの様に存在するのか、楽しみでいます。
しかし、
この展覧会に何年に渡って出品してきているのだろう・・・、
公募展に出品する事とは自分にとってどういう事なのか・・・、
最近、あまり考えたりしていませんでしたが、
先日、久しぶりにまた考えていました。
30代の若い陶芸家と一杯やりながらの席で
そんな話にもなっていたのです。
彼も作品を発表し始めた20代の頃から伝統工芸展に発表していましたが、
何かしっくり来ないものを感じていたようです。
そうなんですよね、
公募展に出品する為に陶芸をやっている訳ではないからです。
それから、伝統工芸展に出品する私の立場からあえて言えば、
古典、或いは、伝統、先人から授かる恩恵を有り難く感謝しているものの、
伝統という言葉の為に制作しているわけでもないのですから。
なぜ、出品するのだろう。
もちろん、
皆さんいろんなスタンスで陶芸家をやってますから、
伝統工芸展に出品している作家がみな同じスタンスのはずもありません。
「毎年、この時期に新作を、試みと完成度を意識して創り上げる・・・
これって結構僕にとって意味あるんだよね。」
「個展とまた違って、同じ場に同時代の他の作家の作品と並べて
第3者の識者なる人たちに評価して頂ける・・・そして
時には、その時の自分との価値観の違いも感じたりするけれど、
でも、独りよがりというか井の中の蛙にならない感じがして・・・それも必要かなと思って。」
「各地の陶芸家や工芸作家に知り合いになるのも、すごくいい刺激があるんだよ。
いろいろな経験と考え方の人と出会うのは、とても面白く有り難いと思うんだ。
だいたい実際、この会に入っていなかったら知り合いになれなかっただろう作家も・・・
なかなか一献傾けながら話をする事が出来なかった作家もいっぱいいるからね。」
「展覧会の発表場所・・・少しでも有効な場所・企画と出会うのに、無縁じゃないんだと思う。
入選できれば、展示されて、少しでも人目に触れる機会が増える。
特に僕なんか個人で自由な分だけ、なんの後ろ盾も無いから、
仕事を続ける上でも意味あるかな・・・。」
・・・少し酔っ払いながらの話で、
彼がどう受けとめたかわかりませんが、
こんなコトを話していたつもりです。
そう、こんなところが 私のスタンスです。
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今年も、この時期が来ていました、
入選作品の発表。
昨日だったのですが、
どういうわけか27日だと勘違いしていたので(最近こういうのが多すぎる・・・)、
昨日の夕刻になって、いただいたコメントで結果を知りました。
搬入の日の朝に最後の窯出しをし、
実際にホットな作品を持ち込んで・・・
今年から新しくなった搬入会場。
どこにあるんだろう・・・間違いなく辿り着けるだろうか・・・。
そんな想いの受付二日目、最後の一時間。
同じような感じでギリギリ搬入の顔なじみの作家達と会い、
間に合った事にホッとしながら
そろぞれにボーッと眺める搬入会場。
目の前には、膨大な数の全国から集まってきた作品と自分の作品。
先ずは、自分の心の中で第一次審査。
展覧会場で会えたらいいね・・・そんな気持ちを持ちながら、
「それじゃ、また。」と別れる。
・・・それから1ヵ月。
初めて「紅葉」の文様の作品が、
入選という結果は、何はともあれホッとしました。
そして昨年落選したせいもあるのでしょう、
改めて、
皆様にご覧頂ける貴重な機会が出来たことは、
とても有り難いものと感じています。
そして、
これからも、自分に有効に感じられる出品を心掛けるのだぞ と、
自分に言い聞かせているのでした。
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図らずも長文になってしまいました・・・もうしばらくお付き合い下さいませ。
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先ほど、徳田八十吉先生が亡くなられたとニュースで知りました。
ほとんど縁の無い私ですが、こんな私でも、
先生とは、数回ですが話をして頂いた思い出があります。
最初は、日本伝統工芸展に初入選した時の懇親会・・・2次会の席で。
三越の個展の時に会場に偶然現れ、しばらく丁寧に講評して下さりながら
お話を伺っていたこともありました。
・・・これも、工芸会に属していた効果ですね。
謹んでご冥福お祈りいたします。
by ikkannet
| 2009-08-26 20:19
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