2005年 10月 13日
陶芸家 富本憲吉 |
■「釉ハゲあり残念なり」−富本憲吉記念館− ukky_tg さんのブログにTB。
富本憲吉 ・・・100年位前の陶芸家です。
私の先生の先生であった事もあり、陶芸を勉強しはじめた頃から、
気になる作家の一人です。
2日前、昔の釉薬調合ノートを探していたところ、
バーナードリーチが、富本について指摘している一節を メモってある紙が出てきました。
今読んで また「なるほど」と、思える文だったので、ちょっと載せてみます。
「しろうとが もっていて、熟練した職人が もっていないものは なにか。
それは、多少の不恰好さが ともなっているにしても、なにが生きているのか、
なにが真実であるかを、自由に知覚することである。」
※富本は、どんなに技術的に熟練しても、その仕事において、常に しろうと らしきを
失う事は無かった作家である。という評価のもとの話。
そういえば、関連している感じで、ちょっとした思い出話を・・・。
私が、学生だった頃のある日、
近代美術館工芸館の大変お世話になっている先生を、訪ねていった時の事です。
「丁度いい時に来たね。今、写真をとってるところなんだ。」
なんと、そこは、富本の茶器 撮影の真っ最中。すごく興味のあった、宝瓶が目の前に。
「これはね。富本自身が作ったものと、それをもとに、職人が量産したものなんだよ。」
職人の手のもの(薄手で、均一な線できれいに絵付けされている)に対して、
強烈な存在感を発している富本の作品(少し厚手で、すこしムラな調子のある線の絵付けなのだけれど・・・)。
2つの器を手に取り 比べながら、しばし感動に浸っていたのでした。
富本憲吉 ・・・100年位前の陶芸家です。
私の先生の先生であった事もあり、陶芸を勉強しはじめた頃から、
気になる作家の一人です。
2日前、昔の釉薬調合ノートを探していたところ、
バーナードリーチが、富本について指摘している一節を メモってある紙が出てきました。
今読んで また「なるほど」と、思える文だったので、ちょっと載せてみます。
「しろうとが もっていて、熟練した職人が もっていないものは なにか。
それは、多少の不恰好さが ともなっているにしても、なにが生きているのか、
なにが真実であるかを、自由に知覚することである。」
※富本は、どんなに技術的に熟練しても、その仕事において、常に しろうと らしきを
失う事は無かった作家である。という評価のもとの話。
私が、学生だった頃のある日、
近代美術館工芸館の大変お世話になっている先生を、訪ねていった時の事です。
「丁度いい時に来たね。今、写真をとってるところなんだ。」
なんと、そこは、富本の茶器 撮影の真っ最中。すごく興味のあった、宝瓶が目の前に。
「これはね。富本自身が作ったものと、それをもとに、職人が量産したものなんだよ。」
職人の手のもの(薄手で、均一な線できれいに絵付けされている)に対して、
強烈な存在感を発している富本の作品(少し厚手で、すこしムラな調子のある線の絵付けなのだけれど・・・)。
2つの器を手に取り 比べながら、しばし感動に浸っていたのでした。
by ikkannet
| 2005-10-13 00:29